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訪問看護ステーションを開業・立ち上げするまでの流れ

2022-03-18

訪問看護と店舗数の推移

看護師等が主治医の指示を受け、ご自宅等に訪問し、その方のご病気や障がいに応じた看護を行うサービスです。ご自宅で最期まで過ごしたいというご希望にも対応しています。

 

※「訪問看護」とは、居宅要介護者(主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。)について、その者の居宅において看護師その他厚生労働省令で定める者により行われる療養上の世話又は必要な診療の補助をいう(出典:介護保険法 第八条4項)

 

訪問看護ステーションはここ10年で店舗数が2倍に増加しています。 2022年には12,573カ所の訪問看護ステーションが存在しています。

 

訪問看護事業所増加推移

(出典:公益財団法人日本訪問看護財団)

 

 

訪問看護ステーションを開業するまでの期間

 

訪問看護ステーションを立ち上げるまでにはいくつかのステップを踏む必要があります。

 

開業までのステップ

1.法人を設立する(法人が無い場合)

2.開業・運営資金を確保する

3.看護師を3名確保する

4.事務所を借りて、設備を整える

5.許認可の申請作業を行う

6.看護師に訪問看護の研修・教育を行う

7.開業前営業を行う

8.開業

 

この中でも特に開業までの期間に影響するのは看護師の採用になります。 看護師採用の期間を3~4か月とみると、開業には6か月程度見ていた方が良いでしょう。 ここからは開業までに大切なステップについて説明していきます。

 

開業・運営資金を確保する

一つの大きな議論になるのが「訪問看護ステーションを立ち上げ、軌道に乗せるまでいくら必要なのか?」です。

楓の風では経験上、全て問題なく順調にステーションが成長した場合は1500~2000万円としています。 通常であれば2000万円~2500万円必要です。 更に2500万円~3000万円あれば余程の事が無い限りは軌道に乗せることが出来ると考えています。 確実に成功させたいのであれば2500万円以上準備する事をお勧めしています。 高いと思われるかもしれませんが、万が一看護師さんが退職された場合に補充するための資金や訪問看護の収入源である医療報酬、介護報酬は2か月遅れで入金されるので、それまでのつなぎ資金も準備しておく必要があります。

 

看護師を3名確保する

訪問看護ステーションを立ち上げる為に一番の難関となるのが看護師の採用です。 まず看護師の募集ですが、ハローワークやナースセンター(日本看護協会主催)への登録、そしてIndeedなどのウェブ求人への登録も行います。 これらは無料で登録を行うことが出来ますが、それだけで3名の看護師を採用出来るのは稀です。

 

やはり効果的なのは人材紹介会社による紹介になるのが現状です。 ただ人材紹介会社による採用は紹介手数料が一人当たり100万~150万円掛かり、訪問看護運営において非常に大きな負担になります。

 

楓の風ではハローワークやナースセンター、Indeedの活用はもちろんですが、自社看護師からの知人紹介や、自社求人サイトの強化により、70%~80%を人材紹介会社に頼らずに看護師を採用する事を可能としています。 採用確率は高くはありませんが、定期的に学会や、研究会にブースを設置して、参加する看護師さんにオリジナルグッズ(トートバック、ステッカー、マグネットなど)を配りながら自社のアピールもしています。 如何に独自の採用方法を確立して、人材紹介会社に頼らない採用をするかが訪問看護ステーションの立ち上げはもちろん、その後の運営の安定に大きく影響します。

 

楓の風求人サイト:

https://houmonkango.or.jp/

 

看護師に訪問看護の研修・教育を行う

訪問看護はこれから更に伸びしろがある事業ですが、まだ訪問看護師は全体の3~4%ほどしかいません。 よって採用した看護師のほとんどは病院又はクリニック勤務だった訪問看護未経験者だと考えて良いでしょう。 看護師は看護のスペシャリストです。 訪問看護で必要とされる看護スキルの下地は取得していますが、病院勤務に比べると、訪問看護は多様な疾患やケースに対応できなければなりません。 一人で訪問に行き、多様な疾患に対応しながらご家族のケアや主治医、ケアマネとの調整を行う作業は、すぐに出来る事ではありません。

 

そこで訪問看護の研修や教育が必要になります。 ほとんどの訪問看護ステーションではしっかりとした教育プログラムはなく、主にOJTが主流になります。 先輩看護師に同行して、先輩の背中を見ながらケアを学び、先輩の見守る中でケアを実施し、先輩のOKが出て初めて一人で訪問が出来るようになります。 開業時には先輩看護師もいないので、全国訪問看護事業協会や日本訪問看護財団が提供するWeb研修を受けるのが良いでしょう。 コロナで難しくはなりましたが、同行訪問を受け入れてくれる訪問看護ステーションもあります。

 

楓の風では各分野のスペシャリストである専門看護師(CNS)が講師となって5日間の入社研修を行い、最初の3日間は企業理念、接遇、コミュニケーション、訪問看護ケアの基礎、在宅看取りの基礎を座学で学びます。 残り二日で実際に同行訪問に行って先輩看護師の看護を学び、カンファレンスと振り返りを行うプログラムです。 その研修が終了後に各事業所に配属されて先輩看護師のもとOJTを行います。 入社研修を一緒に受けた同期は入社1か月、3か月、6か月、1年と準備されているフォローアップ研修で再び集い、それぞれの課題や悩みを共有し、お互いの成長を確認しあう事が出来ます。 その為フォローアップ研修は看護師の離職率を抑える効果もあります。

 

まとめ

訪問看護は今後成長の見込まれる魅力ある事業です。 それだけ立ち上げたい人や企業も増えて競争は激しくなっています。 出来るだけポイントを押さえて素早く効率的に開業する事が、その後の安定した運営と成長につながります。

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